2011年11月5日土曜日

毎年、漢字能力検定協会が発表する「今年の漢字」。
清水寺で坊さんが太い筆で書くアレ。
広くアンケートを集めて決めているらしい。
知らなかった。

テレビを見ていたら、それに倣って
今年を表す漢字一字をアンケートしていた。
何人目かに登場した小学校高学年の女の子が
答えたのは「絆」という字だった。

今年は大きな災害がいくつも起こり、
だからこそ人と人の間にあるつながり、
まさに「絆」を強く意識する年であった。
人間という言葉もそこから来ていると
話に聞いたことがある。

僕が彼女くらいの年齢の時は、
「絆」という漢字なんて書けなかったし、
その言葉すら知らなかったように思う。
大人になった今ですら「絆」というものを
過不足なく言葉で説明することは難しい。

ふわっと感覚で「捉えている」ような気がするもの。
「捉えられている」ような気になっているもの。
そういう意味では「愛」とか「信頼」とかに近いのだろう。
文句なく尊い印象なところも似ている。
恐れ多いように感じて、あんまり気安く使いたくない
言葉であるところも似ている。

少女に「絆」という言葉を深く刻み付けるほど
2011年は教訓と問いかけに満ちた年だったんだろう。
この年をどんな言葉で語り継ぐのか、
決して忘れないためにも、
考えておいた方がいいのかもな、と思った。

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