2011年10月6日木曜日

衣食食食住

数日前テレビを見ていたら、黒柳徹子が出ていた。
言わずと知れたタマネギ・レディー。
頭の中には飴ちゃんが潜んでいるというウンチクもすっかり有名。
そんな彼女は、なんと今年で78歳。
喜ばしき長寿と書く「喜寿」も昨年の出来事である。

番組を見てて口から出てきたのが、
「元気やなあ」という月並みな感想。
よく笑い、よく食べる。
天ぷらやうな重といったコッテリ系の料理を
わしわし口に運んでいくのだ。
その間もあのマシンガントークは止まらない。

元気だから食欲があるのか、よく食べるから元気なのか。
思えば高知にいる僕のじいさんも、
80をとっくの昔に過ぎたはずなのに、
焼肉やステーキをしっかり一人前たいらげる。
それでも昔と比べれば体も細くなり、
憎まれ口もあんまり叩かなくなったけど、
食事している姿を見るとまだまだ長生きしそうだ。

そのじいさんに振り回されながら生きてきた
おばあちゃんは先に逝ってしまった。食も細かった。

場面は最初に戻り、黒柳徹子の食欲に
高齢化社会の戦慄を感じている僕。
そして、その隣にいる嫁。
彼女の食欲もまた目を見張るものがあり、まあよく食べる。
一食の量が僕と同じということもザラだ。
体はどちらかというと小さい方だし、
体格もやせている部類に入る。
あれだけ食べたものはどこにいったのか、と不思議になる。

黒柳徹子を見ていた彼女の感想を聞いてみると、
どうやら長生きへの意欲(=食への意欲)を
さらに燃やしていたようだ。一瞬、背中に冷たいものが走った。

僕が「嫁を食わせる」という意図の発言をする時、
その裏にどのくらいの覚悟が潜んでいるかを、
このエピソードから慮ってもらいたい。

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