数日前テレビを見ていたら、黒柳徹子が出ていた。
言わずと知れたタマネギ・レディー。
頭の中には飴ちゃんが潜んでいるというウンチクもすっかり有名。
そんな彼女は、なんと今年で78歳。
喜ばしき長寿と書く「喜寿」も昨年の出来事である。
番組を見てて口から出てきたのが、
「元気やなあ」という月並みな感想。
よく笑い、よく食べる。
天ぷらやうな重といったコッテリ系の料理を
わしわし口に運んでいくのだ。
その間もあのマシンガントークは止まらない。
元気だから食欲があるのか、よく食べるから元気なのか。
思えば高知にいる僕のじいさんも、
80をとっくの昔に過ぎたはずなのに、
焼肉やステーキをしっかり一人前たいらげる。
それでも昔と比べれば体も細くなり、
憎まれ口もあんまり叩かなくなったけど、
食事している姿を見るとまだまだ長生きしそうだ。
そのじいさんに振り回されながら生きてきた
おばあちゃんは先に逝ってしまった。食も細かった。
場面は最初に戻り、黒柳徹子の食欲に
高齢化社会の戦慄を感じている僕。
そして、その隣にいる嫁。
彼女の食欲もまた目を見張るものがあり、まあよく食べる。
一食の量が僕と同じということもザラだ。
体はどちらかというと小さい方だし、
体格もやせている部類に入る。
あれだけ食べたものはどこにいったのか、と不思議になる。
黒柳徹子を見ていた彼女の感想を聞いてみると、
どうやら長生きへの意欲(=食への意欲)を
さらに燃やしていたようだ。一瞬、背中に冷たいものが走った。
僕が「嫁を食わせる」という意図の発言をする時、
その裏にどのくらいの覚悟が潜んでいるかを、
このエピソードから慮ってもらいたい。
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